適切な「緩和ケア」を提供するために組織された医療チーム

緩和ケアチームとは

緩和ケアとは、「緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」(日本緩和医療学会, 2014年)です。これまで、緩和ケアは “終末期における最後のケア”、“完全な治癒が望めない患者へのケア” といったイメージがあったと思います。適切な時期に適切な緩和ケアを受けることで、からだや気持ちのつらさを我慢することなく治療を続け、より豊かな人生を送ることができるようになります。
緩和ケアチームとは、がん患者さんやそのご家族に適切な「緩和ケア」を提供するために組織された医療チームです。緩和ケアチームは、担当医や病棟看護師とともに協力して、いま入院している病室で「緩和ケア」のお手伝いをします。退院して療養先がかわる場合でも、新しい療養先でも継続して「緩和ケア」を受け続けることができるように調整・引き継ぎをおこなっています。
当院の緩和ケアチームには、医師(緩和医療専門医、精神症状担当医師)、看護師(がん看護専門看護師・がん性疼痛看護認定看護師)、薬剤師、臨床心理士といった、緩和ケアに必要な専門知識をもった職員で構成されています。