子育て応援!キャリアサポート
子育て世代をサポートする4つの勤務体制
和歌山県立医科大学麻酔科では、結婚、出産、育児などさまざまな事情で休業したり、勤務をセーブしたりしている子育て世代の医師をサポートするため、勤務体制を4つのコースから選択できるようにしています。
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Aコース
常勤
(男性と同等の勤務) -
Bコース
常勤
(当直はしない) -
Cコース
非常勤
(関連病院勤務、17:00以降免除) -
Dコース
麻酔科の専門医を取得後、
関連病院に週に1回勤務
ママ麻酔医師の声
「三児の母親麻酔科医の声:医学生・研修医の皆様へ」
平井亜葵
私は、三人の子供を育てながら現在大学病院の日勤帯フルタイムで勤務しています。
第一子は専門医取得前関連病院で、第二子は夫の留学先の病院で、第三子は大学病院でと復帰場所はそれぞれ違いますが三人とも生後数か月で臨床復帰しました。
復帰については、あまり臨床から離れると復帰が難しくなるのではという不安や焦りと子供が小さいうちは育児を優先したい思いの葛藤があると思いますが、今は新専門医制度で休職期間が定められていると思います。また人手不足のなか夫の留学についていく機会も与えて下さり、知らない土地で育児をしながらですが私自身も貴重な留学となりました。留学期間も多くの方に支えていただき家庭の事情も配慮していただいた人事異動に感謝しています。
復帰後も当直や時間外勤務などの大変な仕事の大部分を周りの先生方にご負担いただき、そういった方の助けのもとなんとか仕事をさせてもらっています。せめて勤務中は何人分も働こうと思うのですが至らないところもありいつも申し訳ないと思っています。子供が小さいうちは発熱などで突然帰らないといけないこともあり、大きくなり丈夫になったら今度は授業参観などで勤務を抜けさせていただかないといけない事もしばしばあります。ご迷惑をおかけしてばかりですが、共働きで両方の実家が遠く祖父母のサポートが受けられない我が家の状況では、そうしたサポートがないと仕事の継続を断念するしか選択肢がありませんので、私の母親業にも理解していただける職場環境に助けられています。
三人の子供を抱え、外科医の夫が先に帰って食事を作ってくれているはずもなく、家庭の方もやるべきものが山積みで、帰宅後も生活に追われてしまいます。子供も成長するにつれ学業や習い事もさせねばならず、子供の就寝後にわずかな自分の時間があるだけの状況です。なるべく時間を有効活用し、できる範囲でキャリア形成したいと思います。
仕事と育児の両立には個人の努力と家族の支えで何とか成り立っている部分が多いと思われるかもしれません。しかし個人の努力にも限界があり、強い精神力と体力を持ち合わせた者だけが仕事を継続できるのではなく、麻酔科は私のような状況でもキャリア継続と出産・育児とを両立していけるような支援体制のある科です。麻酔科の勤務体制のサポートが仕事と家庭の両立に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ぜひ麻酔科に来てくださいね。