2017年
後期研修医日記その10(坊木先生)
2018年1月
私は1年間の大学病院での勤務を経て、本年4月から12月までの9ヶ月間、南和歌山医療センターで研修させていただきました。初めての関連病院での勤務ということで当初は不安もありましたが、指導医の先生方や手術室スタッフ方々に温かく迎えていただき、新生活をスタートしました。
南和歌山医療センターでの研修を通して多くのことを学ばせていただきましたが、その中でも神経ブロックの症例をたくさん積ませていただけたことは、私にとって大きな財産となりました。大学病院では神経ブロックを行う機会が少なく、最も苦手意識が強い手技でした。この9ヶ月間、多い日には1日5、6症例の神経ブロックを行い、日々経験を積ませていただきました。まだまだ技術は未熟ですが、今では自信を持って取り組めるようになりました。
また、週に1日、術前外来を担当させていただきました。事前に患者さんの状態を把握し、その情報と診察所見から最善の麻酔法を選択し、患者さんに説明する、といった一連の経験を積むことができました。自ら術前外来をすることで、より入念に麻酔計画を立てる習慣が付き、更に一つ一つの症例に責任を持って取り組めたように思います。
勤務外においても、他科の先生方や様々なメディカルスタッフの方々との交流が深く、オン・オフ共に本当に充実した日々を送らせていただきました。
9ヶ月間と短い期間でしたが、麻酔科医として大きく成長させていただきました。この研修で得た経験を今後にも活かせるよう、これからも精進していきたいと思います。
最後になりましたが、神経ブロックを始め様々な経験を積めるようご配慮くださった平野先生、山崎先生、藤井先生に心より感謝申し上げます。