DIARIES[ 後期研修医日記 ]

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記事一覧

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    2025.07.01

    麻酔科後期研修医1年目の山﨑博貴と申します。
    7月に入り、入局してから早くも4か月が経とうとしています。

    振り返ってみると、慣れない町への引っ越し、初めて触れる電子カルテ、内科業務、そして麻酔科研修と、慌ただしい日々に追われる毎日でした。気づけば、あっという間の4か月間でした。ようやく環境にも慣れてきたタイミングで、このたび後期研修医日記を執筆する機会を頂きました。

    この日記を読んでくださっている方の中には、麻酔科を志すことを考えている後輩や、私と同じように地域枠で将来に悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。そうした方々にとって、少しでも参考になる内容になれば幸いです。

    まず初めに、簡単に自己紹介させていただきます。
    私は自治医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学で初期研修を修了し、現在は県庁の人事により紀南病院で勤務しております。ふだんは内科業務を中心に行っていますが、毎週月曜と水曜には紀南病院の麻酔科で半日ずつ研修し、さらに月に一度、第1水曜日には和医大の麻酔科でも研修を受けています。

    内科か麻酔科かで悩みましたが、「義務年限の数年間だけで将来の専門科を決めたくない」と考え、麻酔科を選びました。進路を考える際には、麻酔科の先生方、とくに地域枠で麻酔科を専攻されている先生方に相談させていただきました。大変さはあると感じましたが、それ以上に、周囲の先生方や同期に支えられながら麻酔を楽しんでいる姿を見て、自分もこの道に進もうと決意しました。

    4月から始まった麻酔科研修では、心臓血管外科や産科の手術を中心に担当しています。慣れない内科業務と並行して心臓麻酔の勉強を進めるのは大変でしたが、上級医の先生方のご指導のもと、特に心臓麻酔については付きっきりで教えていただくことも多く、わからないことをすぐに質問できる環境で、少しずつ成長させていただいております。

    内科業務についてですが、紀南病院の内科は、和医大でいう救急タームに近い印象です。主に呼吸器内科や内分泌内科の疾患を中心に診ています。主治医制であること、また循環器系の救急対応も担う病院であるため、緊張感のある場面も少なくありません。それでも、わからないことがあれば上級医や他科の先生方にも相談しやすく、日々出会う症例を通じて少しずつ学びを深めています。

    地域枠においては、「専攻する診療科に触れる時間が限られ、専門医の取得が遅れる」といった不安の声をよく耳にしてきましたが、私はそこまで強く感じていません。もちろん、全体的な経験量としては同期に遅れをとる面もあるかもしれません。しかし、異なる環境で異なる指導医から学ぶことで、同期にはない視点や知識を得ることができると考えています。そうした学びを同期と共有・議論することで、全体としての成長につながっていくと思っています。

    また、土曜日に開催されている「麻酔塾」にも参加しており、知識面での遅れを補えていると実感しています。

    地域枠で麻酔科を検討している後輩へのアドバイスとしては、「地域枠としての内科研修と麻酔科は相性が良い」と感じています。

    麻酔科は手術室が中心の仕事ですが、さまざまな外科疾患に関わると同時に、多様な内科疾患の術中管理を行う場でもあります。したがって、地域に出て広く疾患を診なければならない立場でも、麻酔科のバックグラウンドがあると基本的な知識を持って対応でき、心強く感じることが多いです。

    また、地域での内科業務を通じて、多様な疾患を長期的に診療することにより、術中合併症のある患者さんに麻酔をかける際に、「どの程度の重症度でどれほどの注意が必要か」といった肌感覚や臨床的な解像度が養われると信じて、内科にも真摯に取り組んでいます。

    さらに、麻酔科は外科医と密接に連携する仕事でもあるため、術後の病棟管理の大変さを身をもって経験することで、外科チームとの連携においてもよりよい関係が築けるようになるのではと感じています。

    最後になりますが、和医大で研修する際には、いつも温かく迎えてくださる先生方や同期の皆さんに、心から感謝しています。
    内科業務と並行しての麻酔科研修ではありますが、一例一例を大切にしながら、実りある研修となるよう努めてまいります。

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  • 2025.02.01

    和歌山県立医科大学附属病院麻酔科 後期研修医1年目の五鬼継義仁と申します。

    毎日麻酔をかけていると、気付けば年が明けて2025年になっており、麻酔科に入局して早くも9ヶ月が過ぎました。日々の臨床の全てが新鮮であり、臨床上の疑問が噴出し、時には自分の判断は正しかったのかと思い悩むこともあります。一方で、毎日上級医の先生方に丁寧にご指導いただき、成長していると感じられる時もあり、嬉しく思っております。

    さて、少し自己紹介を書かせていただきます。出身は田辺市で、福島県立医科大学を卒業後、地元の紀南病院で初期研修を修了しました。麻酔科を専攻した理由は麻酔科ローテ中に秒単位で変化する術中の状況に素早く冷静に対処し、バイタルを安定させている麻酔科専攻医の先生がかっこよく見えて自分もこうなってみたいなと憧れがあって決めました。

    よく聞かれる名字については、修験道の開祖、役小角という人にお仕えしていた鬼の夫婦の子供ということがルーツだそうです。そして、その鬼夫婦の子供5人がおのおの奈良県下北山村で宿坊を代々営んでいたそうで、その子供の末裔が私になります。ただそれ以上詳しいことは私自身知らないので、名字やルーツに詳しい方がいらしたらぜひ教えてください。

    この記事を読まれている方の中には、麻酔科を専攻しようかと迷われている先生もおられるかもしれません。少し和医大麻酔科の宣伝をさせてください。
    和医大麻酔科では定期的に初期研修医向けの勉強会を開催しており、外病院の研修医で他大学出身でありながらも、参加した時に仲良く和気あいあいとした雰囲気で非常に熱心に教えてくださり、ここなら不器用な自分でもなんとか頑張れると思ったので入局を希望した経緯があります。
    実際、後期研修医以降は担当した症例は自分でアセスメントして判断することが多くなり、責任が重くなります。そのため(入局前は知らなかったのですが)、後期研修医向けの勉強会やハンズオンセミナーも定期的に開催されており、日々勉強になって、日常診療に活かされています。また、当直も上級医と2人で行うため何かあったら相談できるという安心感の下で当直しています。(専攻医の当直は金曜日or土曜日だけです)

    麻酔科を少しでも考えくださっている先生方、和医大麻酔科に見学きてみませんか?
    整った指導体制、柔軟性の高い働き方、いろいろ実際目で見て体感していただきたいです。
    ぜひ、一度よろしくお願いいたします。

  • 2024.11.02

    麻酔科後期研修医1年目の森中美緒と申します。

    気づけば金木犀の甘い薫りは儚く消え肌寒い日が増えてきました。
    後期研修医日記を執筆する機会を頂戴しましたので、拙文ではありますが4月からの研修について書き記そうと思います。

    入局から半年以上経過しましたが、日常臨床では日々己の未熟さを痛感するばかりです。手技に関してもまだまだですが、最近ではバイタルの変化などが起きた際のアセスメントが不十分であると感じることが多く、猛省の毎日です。一方で4月の何もわからず右往左往していたころに比べると少し余裕が出てきたと感じることもあり、今後は指導医の先生からいただくフィードバックや自らの臨床上の疑問をもとに、一つひとつの症例により真摯に向き合っていくことを目標としようと考えております。他人よりも飲み込みが遅く、決して要領が良い方ではない私にも優しくご指導くださる諸先生方には感謝が尽きません。10月からは大学病院以外での麻酔も経験させていただくようになりましたし、1月からは心臓血管外科の麻酔の担当も控えており、身の引き締まる思いです。

    また私個人にとって大きな出来事として、9月に開催された第70回関西支部学術集会にて学会発表の機会をいただきました。多数の論文や症例報告を読みながら経験した症例をスライドやポスターにまとめる過程で、症例について理解が深まり、もっとこうした方がよかったのではないかという反省も多くうまれました。自分の立てた仮説に対して、本当にそう言えるのか、別の可能性はないのかと批判的になり考察する経験を積むことができ、勉強になりました。次のステップとしては同症例について雑誌への投稿を目標に目下症例報告としてまとめている最中です。多忙な日常業務の間を縫ってご指導いただける環境に感謝しながら取り組んでおります。

    この日記を作成するにあたりこの2つの理由を文章に起こし、改めてこの半年近くを振り返ってみると、自分の選択は間違っていなかったと実感できます。無理がないようにという教室全体の配慮を強く感じ、非常に有難い環境で研修を行うことができています。また専門医試験が先月行われ試験に臨む先輩方を間近に見ることができ、目下の目標達成に対しての具体的なイメージが固まりつつあります。麻酔科に興味のある臨床研修医の皆さん、ぜひ当教室に見学、研修に来てみてください。きっと満足ができる研修ができることと思います。

    充実した研修の反面大変なことも少なくありませんが、今後とも偉大な諸先輩方の背中をみながら日々精進していく所存です。

  • 2024.11.01

    麻酔科専攻医1年目の澤田拓と申します。この日記をご覧になる方の中には、麻酔科に興味のあるものの研修先に迷われている臨床研修医の方々もいらっしゃると思います。その方々に向けて、他大学出身の私が専攻医研修先として当教室を選んだ理由を2つ紹介したいと思います。

    ①研修体制が整っている

    この理由に関してはどの研修病院もさまざまな工夫を凝らして研修体制を整えていることと思います。いくつかの病院に見学に行きましたが甲乙つけ難かったです。実際に研修を行なっている専攻医にお話を伺い、最も無理なく成長できると感じたのが当教室でした。専攻医向けの勉強会が定期的に開催される、半年間は大学病院で研修をおこなってから外勤が始まる、などなど研修に際して専攻医任せにせず、教室全体で専攻医を育てる体制が最も整っていると感じました。

    ②自分の成長がイメージできる環境がある

    臨床研修医の時、来年の今頃はここまでの事をできるようにならなければならない、と1学年上の先輩を手本として自分の成長を具体的にイメージしていました。そのような経験から、身近な先輩がおり成長をイメージできる研修先を選びたいと考えていました。当教室には専攻医が1年目から、専門医試験を受けることができる4年目まで途切れることなく在籍していました。専門医までの自分の成長のイメージを明確にすることができると考え、当教室での専攻医研修を決めました。

    この日記を作成するにあたりこの2つの理由を文章に起こし、改めてこの半年近くを振り返ってみると、自分の選択は間違っていなかったと実感できます。無理がないようにという教室全体の配慮を強く感じ、非常に有難い環境で研修を行うことができています。また専門医試験が先月行われ試験に臨む先輩方を間近に見ることができ、目下の目標達成に対しての具体的なイメージが固まりつつあります。麻酔科に興味のある臨床研修医の皆さん、ぜひ当教室に見学、研修に来てみてください。きっと満足ができる研修ができることと思います。

  • 2024.02.01

    令和5年度入局の新藤暉久と申します。この文章を書いているうちに一年が終わろうとしています。振り返れば、4月以降は怒涛のように走り抜けてきたように思います。研修医の後半も麻酔科ローテ―トしていたので、正確には2月以降は麻酔科で仕事をしているわけですが、まだ自分の中では日々の症例の中で新しい気づきや反省を繰り返す毎日です。しかし、初めのころよりは少しずつではありますが手技や視野が広がっていくことを実感してもいます。

    私は和医大で研修医としてスタートしましたが、もともとの出身は兵庫県で大学は鹿児島大学で学びました。なぜ和歌山に?とよく聞かれるので少し経緯を書き記そうと思います。麻酔科は学生時代よりポリクリなどを通して将来の進路候補には入っていました。その当時、集中治療などに興味があり、鹿児島大学では救急の教授も麻酔科出身であったことから術後患者の全身管理や急性期管理などを見せていただきました。初期研修で関西に戻ることになり研修先として和医大を選びました。麻酔科をローテートして感じたのは、手術場の麻酔以外に様々な分野があること、多様な症例が医大に集まることでした。麻酔に進むなら和歌山にしようと考えた理由の一つでした。また入局する際に同期が多かったのも一つでした。

    実際に入局後は慣れないうちはなかなか大変なことも多かったことは事実です。行う手技も増えるなか、なぜか入らなくなるVラインやAライン、研修医の時とは異なりアセスメントを短時間で判断しなければならないなど…。しかし、その度に上級医の先生方がしかっりと教えていただき、同期と励ましあいながら助け合いながら仕事ができたおかげでここまで来られました。今後は心臓麻酔もはじまり、また関連病院での研修もあります。自分は要領がよい人間ではないので、ご指導いただく先生方にはご迷惑をおかけするかもしれません。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。