DIARIES[ 後期研修医日記 ]

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記事一覧

  • 2019.02.01

    後期研修4年目の荒谷です。後期研修も残すところ約2ヶ月となりました。

    この後期研修の4年間はたくさんのことを学びました。

    後期研修1年目は和歌山医大で標準的な手術室麻酔を学びました。神経ブロックや分離肺換気などの症例も担当させていただきました。

    後期研修2年目は、私の場合は関連病院での研修を行いました。病院によって異なる文化や麻酔に対する考え方にも触れることができ、勉強になりました。

    後期研修3年目は和歌山医大で研修し、心臓麻酔なども含め、麻酔管理の難しい症例なども経験しました。

    後期研修4年目になると、初期研修医の指導を担当する機会もあり、改めて自らの麻酔に関して考え直すようになりました。

    また、後期研修4年目には大学院にも入学しました。基礎研究という今まで私は経験してなかったことにも挑戦しています。最初はほとんど何も分かっていませんでしたが、先輩方の指導もあり、少しずつ自ら考えて実験をやるようになりつつあります。忙しいですが、とても充実した毎日を送っています。

    今年は専門医試験が控えています。この後期研修で学んだことをしっかり復習して、臨みたいと思っています。

    後期研修はもうすぐ終わりますが、初心を忘れず、慢心することなく、これからも頑張っていきたいと思っています。

  • 2019.01.01

    後期研修医1年目の辻本正聡と申します。実家は神戸で大学は和医大出身です。

    和歌山県立医科大学麻酔科学教室に入局して、早いもので半年が経過しました。この半年間、医局内での症例検討会の発表や、9月に行われた地方会での発表などなど様々な経験をさせていただきました。

    突然ですが、私が麻酔科に入局した理由?みたいなものを書かせていただこうと思います。

    私が麻酔科に興味を持ち始めたのは大学3年生ごろでした。とくに理由はないです、漠然と「麻酔科っていいかも」と思っただけです。そして大学5年生になりポリクリで麻酔科をまわるときがついにやってきました。朝早い・・・、眠い・・・手術室にはたくさんのモニターが並んでいる、麻酔科の先生が何をしているかはよく分かりませんでした。それでもまだ漠然と麻酔科いいなぁ、と思っていました。

    国家試験をなんとかギリギリで合格して、初期研修は母校である和医大で研修することになりました。ご存知の通り(?)和医大の研修システムは研修医が希望する科をローテートすることが出来ます。初期研修が始まり、ローテートする科を決めるとなった時にまずは内科を選択しました。でも内科の定員の都合により、じゃんけんになって決めることになってしまいました。じゃんけんに負けてしまいました・・・。「内科むりじゃん・・・あとどこの科が枠あいてるんだろう・・・」と思った時、麻酔科の定員が幸いにも空いており研修先として希望しました。でもここでも残った枠の人数に対し希望人数が上回ってしまったためにじゃんけんになりました。今回はじゅんけんに勝利し、麻酔科研修を勝ち取ることができました。

    そして麻酔科の研修が開始しました。まだ医師になって一カ月も経過していない状態、右も左も分かりません。手技も全然できません。一人で麻酔管理なんてもってのほかです。仕事覚えるのは大変でした。しんどいと思うこともありましたが麻酔科のスタッフの先生方はお忙しいのにも関わらず、麻酔計画の相談にのっていただいたり、術中は手技の指導や麻酔管理の様々なこと教えてくださいました。漠然としていた「麻酔科医になりたい」という気持ちがどんどんと固まっていきました。3か月の麻酔科研修を終えてからも、初期研修のdutyを最低限クリアさせ、他の病院な麻酔科でも研修させていただきました。

  • 2018.08.01

    私は2017年4月に和歌山県立医科大学麻酔科学教室に入局し、約1年が経過しました。救急への3ヶ月間の出向も経験したのち、今は手術麻酔を行っています。

    私が、麻酔科への入局を決めたのは学生の臨床実習の時でした。指導時には、まず、どう考えるかということを学生であった私にも聞いてくださり、上から押し付けるのではなく、思考力を鍛えながら指導してくださいました。

    初期研修、後期研修と進むにつれ、手技などの難易度も上がってきましたが、丁寧なご指導の下、毎日の麻酔に励んでいます。心臓麻酔も始まり、自分の力不足を痛感しながらも、一例一例大切に麻酔を行っていきたいと思っています。

    また、麻酔科にはサブスペシャリティとして、様々な選択肢もあるのが特長だと思います。私は、まだ決められていないのですが、自分の好きな麻酔を少しずつ出来てきたとおもいます。今は幅広く勉強しつつ、今後は専門的な知識と技術も習得できるように日々励んでいきたいと思います。

  • 2018.06.01

    ~麻酔科に入局して1年が経って~

    私は和歌山県田辺市出身で、和歌山県立医科大学を卒業後、同附属病院で初期研修を行い、同麻酔科学教室に入局しました。

    そもそも麻酔に興味を持ったのは、「痛み」からでした。 小学生の頃、怪我をして近くの病院を受診しました。先生が縫う前に、局所麻酔薬を使うと、傷は勿論そのまま残っていましたが、今までの痛みが嘘のように消えました。しかし、傷を縫われる感覚は今でも覚えています。その頃から麻酔というものに興味を持ち、今に至りました。

    麻酔科に入局後、2017年4~6月、10月以降は大学の手術室で働いています。朝から夕方まで様々な症例と向き合う毎日で、大学病院ならではの症例の数や豊富さを経験し、成長を感じています。目に見えることは、手技の上達を感じます。最初はうまくいかないことも多々ありますが、練習を重ね、上達するうちに自信にもなりました。麻酔管理は、形としてはわかりにくいですが、何かトラブルが起こった時に、1年前よりは手を動かして対応できることが増えているように感じます。これからも多くを学び、日々成長したいと思います。

    2017年7~9月の3ヶ月間は緩和ケア病棟で勤務させていただきました。身体症状、精神症状などは勿論、患者さんやその家族、医療従事者との人間関係やそれぞれの生き方、考え方を学びました。限られた時間の中でどう過ごすのか、本人や家族、医療者には何ができるのか。自分や家族の人生についても考える機会となりました。麻酔と緩和ケアの共通点として、「秒・分単位で何かをしなければいけないことがある分野」だと感じました。将来的に、緩和ケアにも携われたらと思っています。

    私事ですが、2018年4月に子どもを授かり、出産の際、妻に無痛分娩を導入しました。男性麻酔科医にしかできない夫婦の共同作業だったのではないかと思います。(色々ありましたが、満足度100%!)出産後、1カ月間の育児休暇を頂きました。おむつ替えと抱っこ、ご飯の用意が主な仕事となり、家庭中心の充実した1ヶ月を送ることが出来ました。お忙しい中、育児休暇を頂き、医局の皆様にはこの場を借りて再度お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

    近年、医療機器やシステムの進化などによって、ますます安全な麻酔になっています。世間ではAIなどの技術が進歩しています。10年、20年後の医療がどうなるかをとても楽しみに想像しながら、毎日麻酔をかけています。

    後期研修医 小川 舜也

  • 2018.01.01

    私は1年間の大学病院での勤務を経て、本年4月から12月までの9ヶ月間、南和歌山医療センターで研修させていただきました。初めての関連病院での勤務ということで当初は不安もありましたが、指導医の先生方や手術室スタッフ方々に温かく迎えていただき、新生活をスタートしました。

    南和歌山医療センターでの研修を通して多くのことを学ばせていただきましたが、その中でも神経ブロックの症例をたくさん積ませていただけたことは、私にとって大きな財産となりました。大学病院では神経ブロックを行う機会が少なく、最も苦手意識が強い手技でした。この9ヶ月間、多い日には1日5、6症例の神経ブロックを行い、日々経験を積ませていただきました。まだまだ技術は未熟ですが、今では自信を持って取り組めるようになりました。

    また、週に1日、術前外来を担当させていただきました。事前に患者さんの状態を把握し、その情報と診察所見から最善の麻酔法を選択し、患者さんに説明する、といった一連の経験を積むことができました。自ら術前外来をすることで、より入念に麻酔計画を立てる習慣が付き、更に一つ一つの症例に責任を持って取り組めたように思います。

    勤務外においても、他科の先生方や様々なメディカルスタッフの方々との交流が深く、オン・オフ共に本当に充実した日々を送らせていただきました。

    9ヶ月間と短い期間でしたが、麻酔科医として大きく成長させていただきました。この研修で得た経験を今後にも活かせるよう、これからも精進していきたいと思います。

    最後になりましたが、神経ブロックを始め様々な経験を積めるようご配慮くださった平野先生、山崎先生、藤井先生に心より感謝申し上げます。