後期研修医日記その41(有本 光之介)
麻酔科後期研修医1年目の有本光之介です。後期研修医となって麻酔科として4ヶ月が経とうとしています。新たな手技や重症疾患の麻酔など、経験できるレベルもどんどん上がっていき、不安になりながらも少しずつ成長しているのかなと感じています。
私の簡単な自己紹介をさせていただきます。生まれも育ちも和歌山で今まで27年間和歌山で過ごしてきました。子どもの頃は医者になんてなれると思ってはいませんでしたが、気づけば麻酔科医として和歌山の医療に関わることができ、感慨深い気持ちです。学生時代は正直なところ麻酔科には全くと言っていいほど興味がなく、どんなことをしているのかもわかりませんでした。ブラックジャックが大好きで医者になりたいと思っていたということもあり、将来は外科がしたい!という気持ちでした。学生実習などを得て、心臓が好きになり心臓血管外科を考えていたのですが、いざ研修で3ヶ月麻酔科を回ってみると手技もたくさんあり、特に手術中の全身管理を一人でできることがとても楽しくて自分に合っているなと感じました。研修中に上級医に麻酔科をなぜ選んだのかを聞いた時に、「病棟管理ではたくさんの患者をまとめてみないといけないけど、麻酔科はこの手術中は1人の患者に全力を注ぐことができる」と教えていただいたことが印象的でした。現在は麻酔科医として1つ1つの手術でその患者さんにとって一番いい麻酔をできるように頑張っています。後期研修医になってから硬膜外麻酔や神経ブロックなどもするようになり、術後に全く痛くなかった、ぐっすり眠れたよ、などの言葉をいただいた時は自分が麻酔をできてよかったなと実感する瞬間です。
元々、心臓血管外科に興味があったこともあり、自分が麻酔科になったら心臓麻酔をしっかりやりたいという気持ちがありました。心臓麻酔には経食道心エコーを使用しますが、経食道心エコーの認定医のJB-potという資格があります。この試験は麻酔科に限らず、いつでも受験できることもあり、私は研修医の2年目に受験して合格することができました(心臓麻酔はまだやったこともないですが…)。この勉強が役に立つまでにはまだ先の話ですが、まずは一般麻酔を一人でできるように頑張っていこうと思っています。
また、ここの麻酔科では後期研修医勉強会が定期的に開催されており、教育の面でもしっかりしているなと感じます。わからないことがあればなんでも相談できる環境があって、本当にストレスフリーな職場です笑 麻酔科はオン、オフがはっきりとしているので休日は趣味のキャンプやバンド、今年は山登りも始め、富士山に登りにいきます。
もし麻酔科に興味があって悩んでいる方がいれば、一度研修で麻酔科を回ることをお勧めします。私も全く興味がなかったところからのスタートだったので人生何があるかわかりませんね。
最後にいつも丁寧でかつ熱心にご指導してくださっている上級医の先生方への感謝の気持ちを忘れず、もっと成長して一人前になれるよう努力していきたいと思います。

未分類
2025.07.29 (火) 23:02