DIARIES[ 後期研修医日記 ]

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記事一覧

  • 2016.06.01

    後期研修医2年目の丸山と申します。私は和歌山県田辺市出身で和歌山県立医科大学を卒業、同大学で初期研修を終えて麻酔科に入局しました。

    麻酔科に入局したきっかけとしては2つあります。

    1つ目は麻酔科を研修した際に多くの症例を経験させていただき、それに伴う手技や管理が興味深く、また奥が深いと感じたことです。現在でも神経ブロックや中心静脈カテーテル、硬膜外カテーテル挿入等の様々な手技、モニタリングを毎日のようにさせていただきとても充実しています。

    2つ目は緩和ケアを初期研修医で選択し、担がん患者さんへのサポート、苦痛を和らげてあげられるという魅力的な仕事を経験させていただけたからです。私の祖母もがんに苦しみ、緩和ケアを受けていました。患者の家族、医療者の2つの面から見て、緩和ケアとは痛みだけでなく全人的なケアをしてもらうことで患者本人だけでなく、遺される家族にとっても必要とされる職業だと感じました。

    現在は麻酔科医師2年目として手術部での麻酔管理を中心におこなっています。リスクの高い症例や心臓血管外科手術の麻酔を少しずつ経験させてもらい、より一層奥の深い麻酔管理をするようになっています。まだまだ未熟で対応に困ることもありますが、優しく頼りがいのある先輩方のご指導のもとで一日も早く一人前になれるように日々がんばりたいと思っています。今後は臨床研究にも取り組んで学会発表等も積極的に参加していきたいと思います。

    後輩となる今年度の新入局者も3人増えました。これからも和歌山県立医科大学麻酔科を盛り立てて行けるようにみんなで協力していきたいです。

  • 2015.09.01

    私は和歌山生まれの和歌山育ちで、和歌山県立医科大学を卒業し、同大学での研修を終え、今年の4月から麻酔科に入局しました。4月から6月までは救急部に出向していたため、実際は7月から麻酔科としてスタートを切ったところです。

    父が麻酔科であったため、研修医のころから麻酔科に興味はありましたが、呼吸器外科を研修した時に直接手術によって病変を取り除き患者さんに感謝されるところを見て外科にも惹きつけられるものがありました。しかし、研修1年目の1月に麻酔科を研修させていただいた際に、腹部大動脈瘤の人工血管置換術の麻酔を見学する機会を頂き、手術操作に応じてのvolume管理やカテコラミンの使い時など、劇的に変化する循環動態を管理することに魅力を感じ、麻酔科に入局することに決めました。

    入局してからは研修医の時に経験した症例に加え、硬膜外麻酔や帝王切開、ブロックなど研修医の時では見ていることしかできなかったこともできるようになり、日々勉強することでいっぱいですが、自分が挿入した硬膜外麻酔により患者さんが痛みなく過ごせているという言葉を頂くと、やりがいを感じます。ブロックの症例ではまだまだ初めてみる手技が多く、解剖を本で見ていっても実際に先生がエコーで描出しているものと頭の中で照らし合わせるのが難しいですが、何回も経験することで少しずつイメージがつかめてくると信じて繰り返す毎日です。

    手術麻酔以外にも、麻酔科には緩和医療やペインクリニック、無痛分娩、集中治療などさまざまな分野があり、また手術麻酔の中にも小児や心臓などの専門分野があるので、徐々に自分の極める道を見つけていきたいと思います。

    今は日々の手術麻酔と格闘する毎日で自分のことで手一杯ですが、これからいろいろな状況に対応できる力を身に付け、患者さんにより安心・安全な麻酔を、外科の先生方がより手術しやすい状況を作っていけるように精進したいと思います。

  • 2015.07.01

    私は、和歌山県の出身で大学は徳島大学を卒業し、初期研修は日本赤十字社和歌山医療センターで二年間研修を行い、今年から後期研修医1年目として和歌山県立医科大学付属病院に来ました。

    学生のころは、麻酔科の印象はほとんどなく、小難しく、危険な薬剤をたくさん使う科だなとぼんやり感じていたのを覚えています。初期研修中に麻酔科を研修し、術中の患者さんの命を一時的に預かり、安全に手術が受けられるようにバイタルが刻一刻と変化していく中でさまざまに対処していくところが興味深く感じ、麻酔科に興味を持ちました。

    後期研修先としては、引き続き和歌山で医療を続け、しっかりとした施設でたくさんの症例を経験し、まずは専門医をとりたいと考え、和医大を選択させていただきました。

    もともと他の施設で研修していたこともあり、最初はとまどうことばかりでしたが、外からきた私にも先生方は優しく、分け隔てなく教育してくださり、毎日学ぶことの多い日々を過ごしていると感じています。

    研修医と違い、麻酔計画をチーフや指導医の先生の補助はありつつも自分で考え、機材を自分で準備し、もれがないか確認することがいかに大事であるかを日々感じながら、よい緊張感の中で麻酔をかけさせていただいています。

    特に、研修医のころは経験しなかった帝王切開や、小児、重症患者の緊急麻酔なども経験させていただいています。

    医局の雰囲気としては、普段の仕事中は麻酔に対して真正面から向き合っている先生方ですが、飲み会のときなどoffの時は先輩、後輩の垣根を越えて楽しむことができ、仕事のみでなくいろんな意味でon-offのはっきりしたところです。

    今後の後期研修医生活では、手術麻酔についてもまだまだ知らないことが多いので、まずは手術麻酔を行い、研修医のときに同じく興味のあったICUなど術後の領域の勉強もできたらと思っています。

  • 2015.06.01

    専攻医(後期研修医)1年目の荒谷優一と申します。

    私は和歌山県立医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学で初期研修を行いました。

    大学を卒業した時点では将来進む科を決めておらず初期研修では様々な科で研修を行いました。麻酔科で手術麻酔を経験した際、患者さんの基礎疾患なども考慮しその時の状況に迅速に対応していく麻酔科医の仕事にとてもやりがいを感じ、麻酔科をやっていくと決めました。

    今年の4月からは後期研修が始まりました。

    普段の生活に関して簡単に紹介します。その日の担当症例にもよりますが、朝は6時半には出勤しています。術後回診やその日の麻酔準備を行います。万全の麻酔準備を行いたいので朝はなるべく早く病院に到着するように心がけています。

    7時45分からは術前検討会があり、その日の担当症例のプレゼン、術後回診の報告を行います。担当症例のプレゼンでは単にカルテを読むだけではなく麻酔の注意点などもプレゼンするようにします。

    8時30分に患者さんが手術室に入室し麻酔の導入がはじまります。前日に考えた麻酔計画にそって麻酔を行います。手技や麻酔計画などで改善すべき点があるとその場で指導医に指導していただけます。指導医は日替わりなので様々な考え方を学ぶことができます。初期研修の際にはあまり経験しなかった硬膜外麻酔や神経ブロックなどの手技も行っています。術後、患者さんに痛みがないと言ってもらえるととても嬉しいです。

    その日の麻酔が終わるとその日の振り返りと翌日の麻酔計画をたてます。教科書などで調べても不明な点は先輩方にも相談し解決するようにしています。帰宅は夜遅くなることもあります。

    毎週火曜日には後期研修医向けの勉強会があり、毎回テーマを決めて先輩方が講義してくださいます。新しい知識がどんどん増えていくので毎回楽しみにしています。

    麻酔科は手術麻酔だけでなくペインクリニック、緩和医療など活躍の場は広いですが、まずは手術麻酔を頑張っていこうと思っています。

    これからもよろしくお願いいたします。

  • 2015.05.01

    私は、兵庫医科大学を卒業後地元の大学病院で働きたいと思っていたため、和歌山県立医大で初期研修を行い、現在後期研修医1年めとしての生活をスタートしたところです。

    麻酔科医というと、一般的に「お医者さん」を想像した時にはまず思い浮かぶことのない存在かと思います。私自身も、父も祖父も外科医なので、お医者さんといえば外科医のイメージが強かったですし、学生の頃の麻酔科の講義内容に至っては正直なところあまり覚えていません。

    そんななか、初めて麻酔科に興味を持ったのは臨床実習の時でした。人形を用いた挿管手技や麻酔シミュレーションが、それまでの実習とは趣が違い楽しかったことが強く印象に残っています。また、様々な科を回る中で、自分は病気を治療することよりも、ひとりの患者さんという人間と向き合うことがしたいと考え、病気を治す以外の視点でひとりの患者さんの全てを診ることができる麻酔科医が面白そうだと思い始めました。

    そのため、和医大の初期研修では、4月から麻酔科を選択しました。右も左もわからないまま、手技も薬の使い方も覚えなければならない、電子カルテの操作も覚えなければならない、そのうえ朝が早いため他の科にいる同期と顔を合わさない、と 様々な苦労はありましたが、指導医と研修医が毎日1対1で指導にあたる体制にあるためその都度細やかなフィードバックがあり、うまくいかなかった手技や麻酔計画の立て方についても、次はもっとこうしてみようと毎日具体的な目標が立てられたのでとてもやりがいがあり、充実して過ごせました。同じ指導医に毎日つくのではなく、その日によって違うので、早い段階から多くの先輩方の異なる考え方やアプローチに触れることができるのも、他の科にはあまりない特徴ではないかと思います。最終的に初期研修で麻酔科を5ヶ月ローテートしましたが、症例をこなすうちに少しずつ自分の出せる手札が増えてきて、初めの頃よりもますます楽しくなってきているところです。

    今ようやく麻酔科医としての第一歩を踏み出したところですが、ペインクリニックや緩和医療にも興味があるため、いつかはそちらの方向にも歩み出せるようまずは専門医取得に向かって日々勉強し修練を重ねていきたいと思います。

    専攻医1年目 宮﨑 里紗