DIARIES[ 後期研修医日記 ]

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記事一覧

  • 2016.12.01

    私は和歌山県和歌山市出身で、岡山県にある川崎医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学附属病院で2年間の初期研修を終了し、今年4月に同大学の麻酔科に入局しました。

    私が初めて麻酔科に興味を持ったのは5年生の学生実習の時でした。麻酔科の先生方が一人の患者さんに真剣に向きあい、安全に手術を行うため、挿管や中心静脈カテーテルといった手技をこなす姿を見て、将来私もこんな医師になれたらいいなと考えていました。

    初期研修1年目の4月から6月で麻酔科をローテートさせて頂いた際に初めて緊急手術の麻酔に携わり、焦らず冷静に周りに的確に指示を出しながら、麻酔を行う先生方の姿を見て麻酔科への入局を決めました。

    和歌山県は小児や周産期専門の病院といった病院はなく、和歌山県立医大では生まれて数カ月の新生児や命に関わるような産科麻酔など症例も多いこともわたしにとっては魅力的でした。

    また麻酔科の先生方の中には子供を産んでも家庭と仕事を両立しながら仕事を続けている先生も多く、自分のプライベートも大切にできる仕事環境も麻酔科の良いところであると感じました。

    現在は手術麻酔をこなすことに毎日追われていますが、一例一例を大切にし日々精進していきたいと思います。

    そして今後は心臓麻酔や産科麻酔、緩和ケアやペインクリニックといった多くの分野を学んでいきたいと思います。

  • 2016.11.01

    後期研修医の1年目の西畑といいます。

    今年の4月に麻酔科に入局しましたが、最初の3ヵ月間は救急部にて勤務していました。そして、7月から麻酔科勤務が始まり、今やもう4カ月が経とうとしています。

    最初は、麻酔業務だけでなく、他の仕事を覚えることが多く、やはりなかなか麻酔だけに集中できず、しんどくなる時期もありましたが、その仕事にも少しずつ慣れてきて、今は、神経ブロック、硬膜外麻酔、脊椎くも膜下麻酔など の手技が少しずつ上達し、また、重症の合併症を有する患者さんの麻酔を経験したりと、毎日充実した麻酔科ライフを過ごせるになってきました。

    麻酔科は患者さんとのコミュニケーションが少ないといわれていますが、その少ない中で、手術の前に、患者さんとどのような会話ができるかが大事になってくると思っています。「先生に任すわ、よろしく」「大丈夫ですかね、手術初めてなんで怖いです」、おおらかなおっちゃん、心配症のおばあちゃん、すぐ泣いてしまう男の子など、やはりいろんな患者さんが手術(麻酔)を受けられるので、この先生にやったら麻酔されても大丈夫やよと思っていただけるように、術前診察の短い時間で患者さんと良好な(信頼、安心を得られるような)コミュニケーションができるように頑張っていきたいと思います。

    少し自己紹介。

    僕は九度山町(大河ドラマ‘真田丸’で最近有名になってきた町です。皆さんどうぞお越しください!)という田舎で生まれ育ちました。九度山町は病院が少なく、子供のころ、風邪をひくと、病院にはおじいちゃんやおばあちゃんばっかりという環境でした。最近になって、地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちは、畑仕事で疲弊した肩や腰の痛みはどうしているんだろうと思うようになりました。もちろん、近くにペインクリニックの病院もあるはずなく、おそらく近くの病院で鎮痛薬を処方してもらいながら畑仕事を続けていくしかないのかなと淋しく思いました。今後この麻酔科で学んでいくで知識を生かして、将来は地元の人たちに少しでも貢献できたらなと思い、日々精進していきたいと思います。

  • 2016.07.01

    私が麻酔科に興味を持ったのは、5年生の学生実習のときでした。手術麻酔をメインとし、常に目の前の1人の患者さんに集中して向き合うという点で他科とは違う雰囲気があり、術中の全身管理はすべて麻酔科医の手に委ねられている。なんだか面白そうだなぁという印象でした。

    そんな私が麻酔科を一生の仕事にしたいと思ったきっかけは、麻酔科を初期研修でローテートした際、外傷性ショックで搬送されてきた患者さんの手術の麻酔に上級医の先生について入らせていただいたときのことでした。崩れたバイタルを立て直しつつ、外科医が手術しやすい状態を整える。そしてどんな緊急時でも焦らず、現状を把握して適切な判断を下す。そんな先生方の姿を見て、この手術の要は麻酔科医であり、少し大げさかもしれませんが本当にかっこいいと思いました。

    また、子育てをしながら仕事を続けられているママさん麻酔科医が多いことも魅力でした。私は最終的に麻酔科とマイナー外科とで入局先を悩みましたが、将来家庭を持ち、フルタイムでは働くことが困難だとしても、検診や外来診療だけというのはやりがいがないと考えていました。その点麻酔科であれば、ある程度は制約がかかってしまうとは思いますが、常勤の先生方と同じように麻酔業務に携われると考えました。また、和医大麻酔科では、結婚、出産、育児など家庭の事情に合わせて勤務体制を選べるように制度が整ってきていることも特筆すべき点だと思います。

    4月から6月の3か月間は救急部で勤務しており、麻酔科医として業務に携わり始めてからはちょうど1ヶ月が経ちました。学ばせていただいている立場としてこれからも1例1例を大切にし、患者さんにとってよりよい麻酔をかけられるよう日々精進したいと思います。

  • 2016.06.01

    後期研修医2年目の丸山と申します。私は和歌山県田辺市出身で和歌山県立医科大学を卒業、同大学で初期研修を終えて麻酔科に入局しました。

    麻酔科に入局したきっかけとしては2つあります。

    1つ目は麻酔科を研修した際に多くの症例を経験させていただき、それに伴う手技や管理が興味深く、また奥が深いと感じたことです。現在でも神経ブロックや中心静脈カテーテル、硬膜外カテーテル挿入等の様々な手技、モニタリングを毎日のようにさせていただきとても充実しています。

    2つ目は緩和ケアを初期研修医で選択し、担がん患者さんへのサポート、苦痛を和らげてあげられるという魅力的な仕事を経験させていただけたからです。私の祖母もがんに苦しみ、緩和ケアを受けていました。患者の家族、医療者の2つの面から見て、緩和ケアとは痛みだけでなく全人的なケアをしてもらうことで患者本人だけでなく、遺される家族にとっても必要とされる職業だと感じました。

    現在は麻酔科医師2年目として手術部での麻酔管理を中心におこなっています。リスクの高い症例や心臓血管外科手術の麻酔を少しずつ経験させてもらい、より一層奥の深い麻酔管理をするようになっています。まだまだ未熟で対応に困ることもありますが、優しく頼りがいのある先輩方のご指導のもとで一日も早く一人前になれるように日々がんばりたいと思っています。今後は臨床研究にも取り組んで学会発表等も積極的に参加していきたいと思います。

    後輩となる今年度の新入局者も3人増えました。これからも和歌山県立医科大学麻酔科を盛り立てて行けるようにみんなで協力していきたいです。

  • 2015.09.01

    私は和歌山生まれの和歌山育ちで、和歌山県立医科大学を卒業し、同大学での研修を終え、今年の4月から麻酔科に入局しました。4月から6月までは救急部に出向していたため、実際は7月から麻酔科としてスタートを切ったところです。

    父が麻酔科であったため、研修医のころから麻酔科に興味はありましたが、呼吸器外科を研修した時に直接手術によって病変を取り除き患者さんに感謝されるところを見て外科にも惹きつけられるものがありました。しかし、研修1年目の1月に麻酔科を研修させていただいた際に、腹部大動脈瘤の人工血管置換術の麻酔を見学する機会を頂き、手術操作に応じてのvolume管理やカテコラミンの使い時など、劇的に変化する循環動態を管理することに魅力を感じ、麻酔科に入局することに決めました。

    入局してからは研修医の時に経験した症例に加え、硬膜外麻酔や帝王切開、ブロックなど研修医の時では見ていることしかできなかったこともできるようになり、日々勉強することでいっぱいですが、自分が挿入した硬膜外麻酔により患者さんが痛みなく過ごせているという言葉を頂くと、やりがいを感じます。ブロックの症例ではまだまだ初めてみる手技が多く、解剖を本で見ていっても実際に先生がエコーで描出しているものと頭の中で照らし合わせるのが難しいですが、何回も経験することで少しずつイメージがつかめてくると信じて繰り返す毎日です。

    手術麻酔以外にも、麻酔科には緩和医療やペインクリニック、無痛分娩、集中治療などさまざまな分野があり、また手術麻酔の中にも小児や心臓などの専門分野があるので、徐々に自分の極める道を見つけていきたいと思います。

    今は日々の手術麻酔と格闘する毎日で自分のことで手一杯ですが、これからいろいろな状況に対応できる力を身に付け、患者さんにより安心・安全な麻酔を、外科の先生方がより手術しやすい状況を作っていけるように精進したいと思います。